友人を心から思う気持ちを表わした言葉です。
【屋粱落月】ともいいます。
杜甫が32歳、李白が43歳のとき2年間深い親交を結びました。
その後杜甫は長安で仕官の道を求め、李白は漂泊の旅に出て生涯再会することはありませんでした
杜甫が47歳のとき、官を捨てて食を求めて秦州に滞在していた時、かって親交を結んだ李白を夢に見て詠ったのが『夢李白二首:李白を夢む二首(其一)』です。
16句の後半に【落月屋梁】がでています。
魂來楓林青
魂 來たるとき 楓林(フウリン)青く
李白の魂は 青青とした楓林からここへとやって来たのであろう
魂返關塞黑
魂返るとき 關塞(カンサイ)黑し。
魂が帰っていくのは 関所や要塞の闇に向かっていったのであろう
君今在羅網
君は今 羅網(ラモウ)に在り、
君は今、罪人で監獄のなかにはいっているはずではないか、
何以有羽翼。
何を以て 羽翼(ウヨク)有るや。
どうして翼があってここへ飛んでくることができたのだろうか、
落月滿屋樑
落月 屋樑(オクリョウ)に滿つ
明け方落ちかかる月の光が梁を明るく照らしている、
猶疑照顏色。
猶 疑う顏色を照らすかと。
その光はあたかも李白の顔を照らしているかのようである。
明治4年 (1871年)に東京・京都・大阪間でそれまで飛脚便に頼っていた郵便業務を前島密が建議し郵便制度が始まりました。それを記念して今日は、『郵便制度施行記念日』です。