故意に犯した罪は、どんなに小さくとも厳罰に処すると言うことを表わした四字熟語です。
『書経』にでている四字熟語です。
『書経』は、中国最古の歴史書で、堯舜から夏・殷・周の帝王の言行録を集めたものです。
儒教では孔子が編纂したといわれ、『五経』のひとつに挙げられています。
『五経』は、春秋、詩経、礼記、書経、易経 です。
皋陶曰、帝德罔愆。
皋陶(コウヨウ)曰く、帝の德(トク)愆(あやま)つこと罔(な)し。
皋陶が言いました。帝の徳には少しの過ちもありません。
臨下以簡、御衆以寬。
下に臨(のぞ)むに簡(カン)を以てし、衆を御(ギョ)するに寬(カン)を以てす。
下の者に臨むには大まかな態度により、衆人を支配するには寛大な方法によられる。
罰弗及嗣、賞延于世。
罰弗及嗣、賞延于世。
罰を下すには後継ぎまでは及ぼさず、賞を与えるには子孫にまで及ぼす。
宥過無大、刑故無小。
宥過無大、刑故無小。
過失による罪を赦(ゆる)すには、その罪が大きいということは問題にしないが、
故意による罪を罰するには、その罪が小さいということは問題にしない。
罪疑惟輕、功疑惟重。
罪疑惟輕、功疑惟重。
罪で疑わしいときにはその罰を軽いほうにし、
功績で確かでないものはその賞を厚いほうにする。
スーパーで菓子の容器につまようじを入れたり万引きをしたりするような動画を投稿していた少年が、
18日午前7時半ごろ、滋賀県のJR米原駅に停車していた電車内で逮捕されました。