辛い苦労のことを言います。
【労苦】の熟語を分けてさらにそれぞれに【辛】を加えた四字熟語です。
並み一通りの苦労ではありません。
【辛】は、取っ手のついている大きな針の形から作られた象形文字です。
古代中国では入れ墨をするときに使用されていたそうです。入れ墨の刑罰を象徴する
字でした。入れ墨をする時の痛みを【辛】といい、「つらい、きびしい」の意味となりました。
【労(勞)】は、農具のスキを表わす「力」と、篝火(かがりび)を表わす部分の合成でできた
会意文字で、神聖な火でスキを祓い清める儀礼を表わした字が【勞】です。
その儀礼を行なうことにより穀物への虫の害を防ぎ、穀物の豊作を得ることができると
考えられていたようです。
【苦】は、「にがな」という草を表わす字として作られました。
大変ににがい草であるので、【苦】は『にがい、はなはだ』の意味となりました。
【辛苦】に関連して【艱難辛苦:カンナンシンク】の四字熟語があります。苦しみ悩むことです。
平成7年(1995年)の今日、兵庫県南部を中心にM7.3の地震が発生。
死者6434人、30万人以上の方が避難所で生活をしました。
「阪神淡路大震災」です。