立身出世して、高位高官の地位に至ろうとする志をあらわす言葉です。
唐の王勃(オウボツ)の『滕王閣(トウオウカク)之序』に、滕王閣とその周辺の地勢を述べ、宴席の盛会を述べた後、自分の不運な身の上を述べて、推挙を暗示的に訴えた長文があります。
その中の一節に【青雲之志】がでています。
所賴君子安貧、達人知命。
君子の賴る所は機を見、達人(の頼る所は)命を知るにあり。
立派な人は貧しさに安んじ、達人は天命を知って動じない。
老當益壯、寧移白首之心。
老いて當(まさ)に益(ますます)壯(さかん)なるべきは、寧ろ白首の心を移さんや。
大人物は老いてもますます元気盛んでなくてはならないのは、
白髪になっても、いつかは用いられたいという心を持っていることを知ってほしいからである。
窮且益堅、
窮して且に益(ますます)堅(かた)からんと、
窮乏している時はその志をますます固くして、
不墜青雲之志。
青雲の志を墜さざらんや。
青い雲が高い空にあるように高位高官を得たいと願う志を失わないで居られるのである。
『成人の日』は、平成12年 (2000年)より1月第2月曜日に行われることになりました。。