内助の功と同じ意味です。
【鶏鳴:ケイメイ】は、鷄が鳴いて夜明けを告げることです。
『詩経』齊風(セイフウ)鶏鳴の詩の一部に出ています。
鶏既鳴矣
鶏(にわとり)は既に鳴きぬ
鷄はすでに鳴き
朝既盈矣
朝既に盈(み)ちたり
朝の光は、満ち溢れ
匪鶏則鳴
鶏の則(すなは)ち鳴くに匪(あら)ず
いやそれは鶏が鳴いたのではない、
蒼蠅之聲
蒼蠅(ソウヨウ)の聲(こえ)なり
ハエの飛ぶ音さ
ご主人が出勤に遅れないように、奥さんが早起きして御主人を起すという、賢夫人のお話に見えますが実際に詩が作られた時の様子はかなり違います。
一夜をともにした男女が朝を迎えて、別れがたい様子を詠った詩です。
日本の妻問いと同じように、古代中国でも男が女のもとに通ったようです。