【怠慢(タイマン)身(み)を忘(わす)る】と訓読みされまして、怠慢で本来為すべきことをせず、自分自身を磨くことを忘れると、災いがやって来る。という意味の四字熟語です。
『荀子』勸學(カンガク)篇にでてきます。
物類の起こるや必ず始まる所あり、
物事の起こるのには必ず原因があり
栄辱(エイジョク)の來たるや必ず其の徳に象(かた)どる。
栄誉と恥辱との来るのは必ず自分の徳に応じている。
肉は腐れば蟲(チュウ:むし)を生じ魚は枯るれば蠧(ト:きくいむし)を生じ、
肉が腐れば虫がわき、魚が干からびると蠹(きくいむし)が生じ
怠慢して身を忘るれば禍災(カサイ)乃(すなは)ち作(おこ)る。
怠慢でわが身を忘れるような人には禍いがやって来る。
『荀子』の勸學篇には、次のような故事諺が記載されています。
学(ガク)は以て已(や)むべからず
学ぶことを已めては行けません。
青は之を藍より取りて而も藍より青し。
靑色は藍草(あい)から取るが、藍よりも青い。
【出藍の誉れ】です。
驥は一日にして千里なるも、駑馬も十駕すれば、即ちまたこれに及ぶ。
名馬も一躍で十歩をとぶことはできず、
駄馬も日数をかければ、名馬に及ぶことが出来る。
【駑馬十駕:ドバジュウガ】の四字熟語になってます。