【科挙(官吏登用試験)】でトップの成績を治めることを言います。
【圧巻:アツカン】の語源はここにあります。
【巻を圧する】と訓読されます。【巻】は、巻物と言われますように書物の意味になり、【科挙】においては『答案用紙』の意味に使われます。
最高得点の答案(巻)を他の答案の上に載せたことから、最も優れたものが一番上にあって、他の答案を圧することから、【(他の)巻を圧する】、すなはち【圧巻】となりました。
以降、書籍や詩文、演劇などの中で最もすぐれたものを【圧巻】というようになりました。
一方【科挙】は、試験【科】目による選【挙】ということで、隋の楊堅(ヨウケン:文帝 581年~604年)が初めて導入しました。
科挙によって登場した官僚達が新しい支配階級『士大夫:シタイフ』を形成しまして政治・社会に大きな変化をもたらしました。
【科挙】の合格率は、最盛期には約3000倍に達したそうです。
また【科挙】に合格するためには
学問に専念できる環境
多数の書物の購入費
教師への月謝 等々
多額の費用がかかったそうです。
ですから、実際に【科挙】を受験出来る者は大半が官僚の子息または超富裕層に限られていたようです。
清末の1904年(光緒30年)に科挙は廃止されました。
ノーベル賞の授賞式が10日、スウェーデンのストックホルムで開かれ、赤崎勇・名城大教授、天野浩・名古屋大教授、中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授が物理学賞を受賞しました。