【我が行いは精進(ショウジン)にして】と訓読みされます。この後、【忍びて終(つい)に悔いなし】と続きます。
たとえどんな苦しみの中にあっても、すべての人を救い切るまでは決して精進(努力)をやめない。
どんなに苦労しようと悔いはない。必ずやり遂げてみせるぞという決意を表わした言葉です。
『大無量壽經』の中で述べられています。
十方世尊 智慧無礙
十方の世尊、智慧無碍(ムゲ)にして
常令此尊 知我心行
常にこの尊をして、わが心の思い知らしめん
假令身止 諸苦毒中
たとひ身は諸々の苦毒のうちにおわるとも
我行精進 忍終不悔
我が行いは精進にして、忍びて終(つい)に悔いなし。
【我が行いは精進にして】の『我』は、阿弥陀さんのことです。
この言葉は、11月10日に亡くなった高倉健さんが比叡山延暦寺の大阿闍梨、酒井雄哉師から贈られたもので、座右の銘としていたそうです。