詩文や議論など、勢いがあって力強く優れているたとえです。
【光焰:コウエン】は、①ひかりとほのお、②かがやくほのお、③盛んな勢い、などの意味がありまして、
ここは③の勢いが盛んな様子を言います。
【萬丈:バンジョウ】は、非常に長い、非常に高い、非常に深い、などを表わす時に使われます。
ここは、ほのおが勢いよく、非常に高く燃え上がることを表わします。
韓愈が弟子の張籍(チョウセキ)を調(からか)って作った詩 『張籍を調(からか)うの詩』に【光焰萬丈】がでています。長い詩ですので、1句から6句までを記載します。
李杜文章在、光焰萬丈長。
李杜(リト) 文章在り、光焰 万丈長し。
李白と杜甫の(すばらしい)文学は(厳然と)存在している、
そのかがやく焔は万丈の長さにも及んでいる。
不知群兒愚、那用故謗傷。
知らず 群児の愚かなる、那(なに)を用(もっ)てか故(ことさら)に謗傷(ぼうしょう)する。
私にはわからないが幼稚な子供のような愚かな者たちが、
なんで彼ら(李白と杜甫)を誹謗や中傷したりするのだろう。
蚍蜉撼大樹、可笑不自量。
蚍蜉(ヒフ) 大樹を撼(うご)かす、笑うべし 自(み)ずから量(はか)らざるを。
大蟻(才智のおとっている者)が大木(すぐれた者)をゆりうごかそうとしている、
(そんな)身の程知らずなことは笑ってやるしかないだろう。
昭和10年(1935年)の今日、日本ペンクラブが創立されました。
それをを記念して昭和40年(1965年)に、『ペンの日』として制定されました。
ペンクラブのPENは、Pは詩人・劇作家、Eは随筆家・編集者、Nは小説家を意味しています。
初代会長は島崎藤村でした。