【昼(ひる)想(おも)い夜(よる)夢(ゆめ)む】と訓読されます。文字通りに読みますと、
目が覚めている昼に思ったことを、夜に寝て夢見ること、というようになります。
寝ても覚めても、という様な意味にとれる四字熟語です。
出典の『列子』では、少々理屈っぽくなります。
『列子』周穆王(シュウボクオウ)にでている文章です。
子列子曰、神遇夢爲、形接爲事、
子列子曰く、神遇を夢と為し、形接を事と為す
列子が言いました。精神上の現れを夢といい、感覚上の問題を出来事といいます。
故晝想夜夢、神形所遇、
故に昼想ひ夜夢みるは、神形の遇(あ)ふ所なり。
よって、目が覚めている昼に思ったことを、夜に寝て夢見ることは、
精神上のこと、と感覚上のことが一致したことになる。
故神凝者、想夢自消。
故に神凝(さだ)まれば、想と夢と自(おのづか)ら消ゆ。
よって、精神上のことが安定している時は、考えることも夢見ることもない。
進展しない復興をみてますと、気持ちの整理がつかないまま【昼想夜夢】の日々を送っているのです。