立身出世をしようとする望みをいいます。はるか遠くにかける望み、将来への望みということです。
王璩(オウキョ)の『侍郎(ジロウ)曹長思(ソウチョウシ)に與ふるの書』を出典としています。
曹長思の詳細は不明です。
王璩は彼に宛てて、有力者の庇護を得られぬまま、無為に時を過ごして行く、自己の不遇の思いを述べています。
王粛以宿徳顕授、
王粛は宿徳を以って顕授し、
王粛はその名門の家柄ゆえに高位を得、
何曾以後進見抜
何曾(カソウ)は後進を以って抜きんでられる
何曾はその抜擢によって世に出ることが出来ました。
皆鷹揚虎視、有萬里之望。
皆、鷹揚(オウヨウ)虎視(コシ)、萬里の望(ボウ)有り。
鷹が空高く舞い上がるように、虎が周囲を窺うように、
万里の彼方にも広がる志を抱いておりました
どんな邪魔が入ろうとも【万里之望】捨ててはいけません。
持ち続けてこその達成です。