結婚する両家の良好な交わりのことを表わします。
【二姓】は結婚する、異なる二つの姓のことです。古来中国では同姓は結婚してはいけないという習わしがありました。
『礼記』昏義に古代中国の婚礼のことが記載されています。
昏禮者,將合二姓之好,
昏禮(コンレイ)は、將(まさ)に二姓の好(よしみ)を合わせて,
婚礼は二姓の間に親しい関係を作り、
上以事宗廟、
上は以って宗廟(ソウビョウ)に事(つか)ふ、
それによって上は宗廟の祭りを絶やさず、
而下以繼後世也。
下は以って後世に継(つ)がんとするなり。
下は家筋を後世に伝えようとするものである。
故君子重之。
故に君子は之を重んず。
ゆえに君子はこれを重視する。
是以昏禮納采、問名、納吉、納徵、請期、
是(ここ)を以って昏禮には、納采、問名、納吉、納徵、請期に、
そこで婚礼においては、納采、問名、納吉、納徵、請期の5段階があり
皆主人筵几於廟、而拜迎於門外、
皆、主人廟に筵几(エンキ)して、拝して門外に迎ふ。
皆、主人(男の家)の廟に席を敷き机をすえ、それから家の門を出て迎え、使者を拝する。
入、揖讓而升、聽命於廟、
入りて揖讓して升(のぼ)り,命を廟に聽く。
主人は使者を案内し、互いに揖讓して廟堂に登り、使者から(女の家の主人から)口上を聞く。
所以敬慎、重正昏禮也。
敬(つつし)み慎(つつし)みて昏禮を重んじ正しくする所以なり。
以上のようにするのは、みな婚礼を重んじ、慎んで取り扱うからなのである。
【昏】は、ひぐれです。婚礼は古来、日没に行なっていたようです。
【昏】と同音の【婚】が婚礼に使われるようになりました。
昭和22(1947)年、東京の多摩川河畔で集団お見合いが開催されたそうです。
戦争のため婚期を逃した男女386人が参加しました。 今日を『お見合い記念日』というそうです。