漢詩、(五言・七言)絶句を構成する4句のそれぞれの名称です。
日本においては、漢詩の構成名称の他に、文章のまとめ方、書き方や物事の順序などを言うときにも使われます。
【起句】:ある内容や思いを述べ起(お)こす。
【承句】:起句を承(う)けて展開する。
【転句】:起句・承句と続いた内容を、一転させて述べる。
【結句】:全体をまとめて結ぶ。
江戸時代の学者:頼山陽(ライサンヨウ)が、【起承転結】を分かりやすく表わした俗謡をつくりました。
大阪本町糸屋の娘
姉は十七 妹は十五
諸国大名弓矢で殺す
糸屋の娘は目で殺す
七言絶句の名詩として「鞭聲粛粛」の詩を記載します。
「不識庵(フシキアン:上杉謙信の法号)の機山(キザン:武田信玄の法号)を撃つ図に題す」
鞭聲粛々夜河を過る
べんせいしゅくしゅくよるかわをわたる
暁に見る千兵の大牙を擁するを
あかつきにみるせんぺいのたいがをようするを
遺恨十年一剣を磨き
いこんじゅうねんいっけんをみがき
流星光底長蛇を逸す
りゅうせいこうていちょうだをいっす
また、江戸時代後期の漢詩人である梁川星巖(ヤナガワセイガン)も俗謡を作りました。正確には、違うところがあるかもしれませんが、「大阪の糸屋」が「京の糸屋」になっています。
京の三條の絲屋の娘、
姉は十八妹は十五
諸国大名は刀で殺す、
絲屋娘は目で殺す
今日は『文化の日』です。
11月3日は昭和21年(1946年)に日本国憲法が公布された日です。
日本国憲法が平和と文化を重視していることから、昭和23年(1948年)に『文化の日』と定められました。