(高潔な師に接すると)頑固で欲張りな物も改心して私欲がなくなり、心が清くなり、だらしない臆病者も勇気を奮い起こすこと。
【頑】は、元(音符号)+頁 から作られた形声文字です。
意味は、①かたくな。②にぶい。③むさぼる。④わるい、などがあります。
【廉】は、广+兼(音符号) から作られた形声文字です。
意味は、①いさぎよい。②やすい。③つづまやか。④かど。⑤みきわめる、などが
あります。
日本では他に「ことがら、理由」と言う意味の「かど」が加わりました。
【懦】は、忄+需(音符号) から作られた形声文字です。
意味は、①よわい。②にぶい。③ゆるい。④くだる、さがる、などがあります。
【立】は、大に地べたの意味である「一」を加えた会意文字で、「たつ」と言う意味の字です。
『孟子』万章章句の一説です
故聞伯夷之風者、
故に伯夷の風を聞く者は、
侯世になって伯夷の話を聞いた者は、
頑夫廉、
頑夫(ガンプ)も廉(レン)に、
どんな欲の深い者もみな感化されて清廉な人となり、
懦夫有立志、
懦夫(ダフ)も志を立つるあり、
どんな意気地なしでもみな発奮して決然と志を立てるようになる。
『孟子』からのエールです。
だから、国政に携わる者は中国古典を学ばないといけません。