豪華で盛大なごちそうの事を言います。
【大牢】は、立派な御馳走のことを言います。【牢】に「いけにえ」、「ごちうそう」の意味があります。
『礼記』王制篇に
天子社稷皆大牢、諸侯社稷皆少牢。
天子の社稷は皆大牢、諸侯の社稷は皆少牢。
天子の社稷(土地の神と五穀の神)の祭りには常に大牢(牛・羊・豚)を供え、
諸侯の社稷の祭りには常に少牢(羊・豚)を供える。
とありますように【大牢】はお供え物のうち、牛・羊・豚の三種類が揃ったものを言いました。
転じて豪華な御馳走の意味になりました。
【滋味】は滋養になる食物です。
前漢の王褒(オウホウ:?~B.C.60)が宣帝の命を受け『聖主 賢臣を得るの頌(ショウ)』を表わしました。
その中に、
夫荷旃被毳者、
夫(そ)れ旃(セン)を荷(まと)ひ毳(ゼイ)を被(つ)ける者は、
そもそも、毛皮や毛織りの衣服を身につけた者は、
難與道純緜之麗密、
與(とも)に純緜(ジュンメン)の麗密(レイミツ)を道(い)ひ難(がた)し、
ともに綿の衣服の美しさを論ずることは難しいのであり
羹藜唅糗者、
藜(レイ)を羹(あつもの)とし糗(ほしいひ)を唅(く)らふ者は、
山草や麦を主食としている者は、
不足與論太牢之滋味。
與(とも)に太牢の滋味を論ずるに足(た)らず。
ともに大牢の供え物のうまさを論ずることはできないものであります。
とありまして、ここでは
つまらない人間には大事なことは理解できないことのたとえに【大牢滋味】が使われています。
18日と19日、郡山市で
「B-1グランプリin郡山」が開催されました。