苦労して一生懸命勉学に励むことを表わした四字熟語です。
中国北宋の儒学者でもあり歴史家でもあり、政治家でもあった司馬 光(シバコウ:1019年~1086年9月)は、『資治通鑑:シジツガン』の編者として有名です。
『資治通鑑』は紀伝体が中心であった当時に、敢えて編年体で製作された歴史書です。
春秋時代から宋の前の五代に至る迄の歴史を扱ったものです。
当時の史学者の助けを得て、集め得る史料を網羅した資料集を造り、更にそれに司馬光が手を加えるという方法で製作されたものです。司馬光の名も手伝って、頗る好評を博したそうです。
司馬光は若いころ大変熱心な読書家でした。読書に熱中していますが、やはり途中で眠くなるのでしょう。
ひと眠りします。でも眠り過ぎないように、チョットした動きでも目が覚めるように、丸木を枕にして勉学に励んだそうです。
『資治通鑑』の撰述を援助した范祖禹(ハンソウ)の『司馬温公布衾銘記』に
司馬温公(司馬光の尊称)、円木を以って警枕と為す
の記載があります。
並々ならぬ努力をあらわす類義の四字熟語としまして
【蛍雪之功】 ケイセツのコウ
【蛍窓雪案】 ケイソウセツアン
【懸頭刺股】 ケントウシコ
【懸頭錐股】 ケントウスイコ
【懸梁刺股】 ケンリョウシコ
【懸梁錐股】 ケンリョウスイコ
【刺股読書】 シコドクショ
があります。
【ノーベル物理学賞に赤崎勇・天野浩・中村修二の3氏】の新聞見出し。
スウェーデン王立科学アカデミーは7日、今年のノーベル物理学賞を、赤崎勇・名城大教授(85)と天野浩・名古屋大教授(54)、中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(60)の日本の3人に贈ると発表しました。