人の運不運は天の定めによるものだという四字熟語です。
【運】は、辶+軍 から作られた形声文字です。意味は、はこぶ・めぐるです。
【否】は、不+口 から作られた会意文字です。意味は、否定を表わす「いな」です。
【運否】は、幸運と不運のことをいいます。読みは「ウンプ」です。
【天】は、手足を広げた人の上に大きな頭をつけた形で本来は頭を表わす字として作られました。
それが頭から天(そら)を表わすようになりました。
【賦】は、貝+武 から作られた形声文字です。意味は、おさめる・あたえるです。
【天賦】は、天から全ての人に分け与えられたものと言う意味になりまして、生まれつき授けられている
ものです。読みは「テンプ」です。
梁の劉峻(リュウシュン)の『弁命論』に
所謂 命なる者は、死生、貴賤、貧富、治亂、禍福。
此の十の者は、天の賦する所なり。
とありまして、死・生・貴・賤・貧・富・治・亂・禍・福は天から授けられるものだそうです。
笋(たけのこ)のうんぷてんぷの出所(でどこ)かな
小林一茶 『七番日記』の中にある句です。