災難に遭わないように、予め準備をすることを表わす四字熟語です。
国にとっては、他国に侮られないように、国をよく治める譬えにも使われます。

【桑土】は、桑の根を言います。
【綢】は、「糸＋周（音符号）」の形声文字で、音は「チュウ」、意味は「まつわる。まとう」です。
【繆】は、「糸＋翏（音符号）」の形声文字で、音は「ビュウ」、意味は「たばねる。あやま・る。まと・う」
　　　です。
【綢繆：チュウビュウ】は、まつわりつくとか、すきまなく糸などを絡めてふさぐ意味を表します。

【桑土綢繆】は『詩経』豳風（ヒンプウ）鴟鴞（シキョウ）にでています。

　　天のいまだ陰雨（ながあめ）せざるに迨（およ）びて、
　　　　　長雨の来る前に

　　かの桑土（ソウド）を徹（と）り、牖戸を綢繆（つくろ）えり。
　　　　　桑の根を取って巢穴を補強しておくほど用心していれば

　　今この下なる民、あえて予を侮るもの或（あ）らんや。
　　　　　巢の中の民も自分を侮るまい。

『孟子』公孫丑（コウソンチュウ）章句上に、同じ文章を用いて

　　　　　為政者たるもの、予めよく注意して國を治めていたならば、
　　　　　誰がいったいその国を侮るようなことがあろうか。

と言っています。

今日　９月２６日は、『彼岸の明け』です。
また、『台風の特異日』と言われてまして
　　昭和２９年 (1954年）の「洞爺丸台風」
　　昭和33年（1958年）の「狩野川台風」
　　昭和３４年（1959年）の「伊勢湾台風」
の台風が日本に襲来しました。

今年は温帯低気圧となって日本を縦断しました。