文人の死を表わした四字熟語です。【白玉樓】+【中】という構成です。
【白玉樓】は、詩人・文人が死後に行くという天上の楼閣をいいます。
中唐の詩人・李賀(リガ)が27歳の若さで亡くなる時のお話の中に【白玉樓】がでてきます。
白昼、緋色の衣服の人が、李賀に云いました
帝成白玉樓
天帝が白玉樓をお建てになりました。
立召君爲記
天帝は、君を召して記を作らせようとお考えです。
天上差樂
天上界は楽しいところです。
不苦也
苦しいことなど決してありません。
病弱の母をおいては行けません、と頑なに拒んだ李賀でしたが、ほどなく召されてしまいました。
李賀(791~817)は、李白・杜甫より一時代あとの中唐の詩人です。
「李白を天才絶となす、白居易を人才絶となす、李賀を鬼才絶となす」と記されているように、李白の天才に対して、李賀は鬼才と呼ばれました。
中国で鬼才と言えば李賀を指す言葉だそうです。
直木賞作家の山口洋子(やまぐち・ようこ)さんが9月6日、呼吸不全で逝去されました。77歳でした。