世の中から孤立して見聞の狭いことを表わした四字熟語です。
【孤】は、子+瓜 から作られた形声文字です。瓜が音を表します。
幼くして父のない「みなしご」を【孤】といいます。
【陋】は、音がロウ、意味は「せまい」の形声文字です。
【孤陋】は、見聞少なく、学識が浅いことを表します。
さらには、世間からかけ離れ、心が偏狭になっている様子を表わすのにも使われます。
【寡】は、宀+頁+人を組み合わせて作られた会意文字です。
葬儀の時礼装として頭に喪章をまとった人が、廟の中で神霊を仰いで嘆いている姿を
横から見た形が【寡】となりました。
【寡】は未亡人、やもめを言います。
【聞】は、門+耳から作られた形声文字です。
「門」は音符号です。甲骨文字の形は、つま先で立つ人を横から見た形の上に大きな
耳の形を書いて、聞くという耳の働きを強調した形です。
【寡聞】は、見聞が狭い。知識が少ない、ことを表わします。。
寡聞にして存じません、などと自分の知識の乏しいことを謙遜していう場合にも
使われます。
『礼記』学記篇にでている四字熟語です。礼記の中では、悪い教育方法としてあげられた、
6種類の中の一つとして、【孤陋寡聞】が記載されています。
獨學而無友、
独学にして友無ければ、
友だちがいなく独りよがりな学習態度を続けていると、
則孤陋而寡聞
則(すなは)ち孤陋(コロウ)にして聞くこと寡(すくな)し。
頑固で偏屈になってしまいます。
間違った情報を【孤陋】に保持し、【寡聞】にして検証少なき振る舞いで、国と国民を欺き通し、
遅すぎた謝罪を、それも別件謝罪の序とは。