全ての公務員が皆忠義で善良であること。大臣は法を守り、官僚は清く正しく、国家に対して忠節を尽くすこと。 中国古代の官僚・公務員の心得を言った言葉です。「国家」を「国民」に読み変えますと、現代版、公務員の心得になるようです。
中国古典の『礼記:ライキ』に出ています。
『四書五経:シショゴキョウ』と言いう儒学の経典(ケイテン)があります。
四書は『論語:ロンゴ』、『孟子:モウシ』、『大學:ダイガク』、『中庸:チュウヨウ』をいいます。
五経は『春秋:シュンジュウ』、『詩経:シキョウ』、『礼記:ライキ』、『書経:ショキョウ』、『易経:エキキョウ』をいいます。
この中で『礼記』は、儒教的な慣習に基づく規範を記した書で、日常の礼儀作法や冠婚葬祭、官位・身分、学問・修養と、それらに共通する精神について書かれた書物です。
『礼記』の中で「豊かになること」を、人→家庭→国家へと広げて説明している個所がありました。
四体がよく発育し、皮膚に張りがあり、ふくよかなことを、人が肥へているという。
父と子は篤(あつ)く、兄と弟は睦(むつ)み、夫と妻が和すのは、家の肥へていること。
大臣が法に則(のっと)り、小臣が廉(いさぎよ)く、諸々の官職が互いの秩序を果たせば、國が肥へる。
古臭いことを持ち出して、と思われるでしょうが間違っていることは言ってないですよね。
むしろ、アッタリマエだろ、それが出来てないから国がおかしくなってきてるんじゃないか、と言われそうです。