どんなときも、節操が固く変わらないことの喩えを言います。
固い信念を、松や檜など一年中、青々とした葉をつけている常緑樹にたとえたものです。
常緑樹と言いましても、葉を落とさない訳ではなく、古い葉は順番に落葉しているのです。そうして新しい葉も多く育っています。それらが混在しているので常緑に見えるのだそうです。
【冬夏青青】は、『荘子』徳充符篇にでています。
徳充符と言いますのは、徳が内に充実したしるしと言う意味です。
受命於地
命を地に受くるもの、
大地から生命を受けたものでは
唯松栢獨也正
唯(ただ)松栢(ショウハク)のみ独(ひと)り正しく
ただ松と栢(ひのき)だけが正統なもので
冬夏靑靑
冬夏に青青たり。
だから冬も夏も青青としているのだ。