【桐始めて花を結ぶ】と訓読みされまして、七十二候の一つです。
立春から数えまして34番目の候です。
二十四節気の『大暑』の初候にあたりまして、平成26年は7月23日~7月27日に相当します。
桐は五月頃に花をつけて、今はその花が実を結び出す頃というところです
『大暑』は、7月23日~8月6日です。8月7日からは『立秋』です。
梅雨が明けるかどうかと言っているうちに、それこそ「もうぉ~秋ぃ~」。
今年の夏はどうなってんのと言いたいところです。
【桐始結花】は季節としましては晩夏です。
『大暑』の
初候(7月23日~7月27日)が「桐始結花」で、
次候(7月28日~8月1日)は「土潤溽暑:土潤(うるお)って溽(む)し暑し」と言い、
末候(8月2日~8月6日)は「大雨時行:大雨時々降る」と言います。
桐の木は成長が早いのが特徴で、切れば切るほど伸びるから、と言うことで、キリ(切り・伐り)と呼ばれるようになったそうです。
実際、樹齢20年くらいで実用になるようです。松で40年、杉で80年、ですから、随分早いことになります。ですから、日本では女の子が生まれると桐を植えて、結婚するときにはそのキリで箪笥を作って嫁入り道具にするという風習があるのも宜(むべ)なるかなであります。
桐は、神聖な木とみなされ、菊とともに皇室の紋章に用いられるなど高貴な扱いを受けています。
桐の紋は、天皇家、豊臣秀吉、日本政府で使われています。
花の数によって「五七の桐」と「五三の桐」があります。
皇室の桐は「五七の桐」、明治神宮は「五三の桐」です。
500円硬貨の裏側は桐です。パスポートにも使われています。
学校の名前にも「桐蔭」や「桐朋」「桐光」など桐の名前がつけられています。
『源氏物語』の第一帖は「桐壺」の巻です。
今日は「桐」のいろいろでした。