【薬石、功無し】と訓読みされまして、あらゆる薬や治療を施しても、効き目がないことをいいます。
結局、手を尽くしたかいなく、亡くなってしまったときに使われます。
【薬石】は、薬剤や、石で作った漢方の針で石鍼(いしばり)のことを言います。
【無効】は、効き目がないことを表します。
唐の16代宣宗(センソウ:847年~859年)が自分の病の重いことを告げて皇太子(懿宗:イソウ)に即位を命じた冊文(天子から臣下に授ける命令書)の中に【薬石無効】の言葉が使われました。
朕(チン)菲薄(ヒハク)を以て、宗祧(ソウチョウ)を奉ずるを獲(と)ること十有四年、
国を治めること十数年
未だ至理(シリ)に臻(いた)らず。
未だ、治めることの真理に至ってない
惟(おも)ふに天、譴(ケン)を示し、疚(キュウ)を躬(み)に降し
考えて見るに、天が私に長患いを与えて、咎めとしたのであろう
薬石効なく、弥留(ビリュウ)斯(ここ)に迫れり。
薬石効なく、とうとう重病から抜け出せられなくなった。
『今日四字』を読んで頂いて有難うございます。
申し訳ありませんが、今日だけ、私の愚痴を聞いて下さい、お許しください。
十何年来と、お互い奥さんを交えて4人で忘年会だけをしてきた友人がいました(過去形)。
その友人が亡くなりました。膵臓癌でした。昨日、告別式でした。
「誰にも知らせるな」、の一言で御家族以外、参列者全員、突然の訃報でした。
亡くなった友人と私は日本酒、「命」でした。友人は筋金入りの「日本酒好き」でした。
出棺前の友人、瘦せてやつれて、・・・・・・ 泣けた、泣けた、泣けた。涙涸れても、泣けました。
精進上げの時、カミサンが何と言おうが、回りが何と思おうが
飲んで、飲んで、飲みまくった。
酒は量無し、乱に及ばず(論語・郷黨篇。私の呑んベ身上)、これだけは守った。はウソ。
悟りました。 『死んじゃお終い、当たり前』。生かされているうちは、好きに生きよう。
呼ばれるうちが華。 飲めるうちが華。 華ある人生を送りましょう。