春の宵は一刻が千金に価するほどすばらしいこと。
またそのすばらしい季節が過ぎ去っていくのを惜しむことを表わす四字熟語です。
蘇軾(ソショク)の七言絶句「春夜」の初句に詠われています。有名な詩です。
春宵一刻値千金 春宵 一刻 値千金
春の宵は一刻が千金に価するほどすばらしい
花有淸香月有陰 花に淸香有り月に陰有り
花は芳しく香り月の光がさやかだ
歌管樓臺聲細細 歌管 樓臺 聲細細
先ほどまでの歌舞管弦もいまはひっそりと静まり
鞦韆院落夜沈沈 鞦韆 院落 夜沈沈
中庭ではブランコがゆったりと揺れ、夜が更け渉って行く
蘇軾は杭州(コウシュウ)の副知事をしていたことがありました。
大した仕事がなかったため、時間がたっぷりありました。
蘇軾にとっての気晴らしは、芸妓と遊び、僧侶とあれこれ問答を楽しむことでした。
春夜は蘇軾の詩の中でも最も有名な作品です。
芸妓たちとの遊びをテーマにしたものだとの解釈が有力です。
脳の健康には暗誦が一番だそうです。
「春夜」を暗誦して、一杯飲みながら口ずさんでみる。カッコいいですヨ。
明治19年(1886年)の7月12日、東経135度の標準時を日本の標準時とし、
明治21年(1888年)の1月1日よりこれを実施するとの勅令が公布されました。
これに因りまして、兵庫県明石市の正午が全国どこでも正午となりました。