【疾風迅雷】は、速い風や激しい雷と言う意味ですが、
出典を読んでみますと、君子はそんなときでも常に準備おさおさ怠り無きよう備えを万全に、と言っているようです。
『礼記』玉藻にでている四字熟語です。
(君子は)寝るには恒に東首す。
君子は寝る時は常に東に頭を向け
もし疾風迅雷甚雨有れば、
もし疾風が吹き激しい雷が鳴り強い雨があれば
すなわち必ず変じ、
寝ていた時の姿を変え
夜といえども必ず興きて、
夜でも必ず起きて
衣服し冠して坐す
衣服、冠をつけて坐っている
『礼記』を読みますと、四字熟語と言うよりは、
むしろ【疾風迅雷甚雨:シップウジンライジンウ】という六字の熟語が相応しいように思えます。