これから先多くの困難が待っていることが予想されることを表わす四字熟語です。
「前途」はこれから先のみちと言う意味です。「多難」は困難や災難が多いことを表します。
【前】は、止+舟+刂から作られた会意文字です。止は足、舟は容器、刂は刀です。旅立ちの前の様子を
表す文字だそうです。それで【前】は「すすむ、まえ」の意味に用いられるようになりました。
【途】は、辶+余 から作られた形声文字です。「みち」の意味があります。
【前途】は、これから先のみちと言う意味です。将来と言う意味も表わします。
【多】は、タ+タ から作られた会意文字です。「タ」は肉の形です。
「タ」を二つ重ねて肉の多いことから、すべて「おおい」の意味となりました。
【難】は、隹「鳥」を(火を仕掛けた)矢で射る形から作られた会意文字です。
「なやます、なやむ」から「むずかしい、かたい」の意味に変化しました。
【多難】 は、困難や災難が多いことを表します。
日本国民が、安心、安全、安定した生活を手に入れる道のりは【前途多難】です。