頭にかぶるべき冠を足につけ、足にはくべき履(くつ)を頭にかぶる意味から、
地位や立場、また、物の価値などが上下逆さまになって、秩序が乱れ、世間が混乱してしまうことを譬えた
四字熟語です。
「倒」は逆さまになる意。
「易」はかわる、入れかわる意。
『後漢書』楊賜(ヨウシ)伝にある、次の文章に【冠履倒易】が出ています。
冠履倒易,陵谷代處
冠履倒易し,陵谷(リョウコク)處(ところ)を代(か)う
頭にかぶるべき冠を足につけ、足にはくべき履を頭にかぶる、などは
高い丘が陥没して谷となるような(世の中の移り変わりのひどい)こと、と同じである。
「陵谷處を代う」は詩経/小雅/十月之交(ジフゲツのコウ)のところにでている
高岸(コウガン)谷(コク)と爲(な)り、深谷(シンコク)陵(おか)と爲る
高い岸は陥没して谷となり、深い谷は埋もれて岡となる。
哀し今の人 胡ぞ憯(かつ)て懲ること莫きや
(このような天変地異が起こっているのに)今の小人は反省して懲り懼れることもないのは、
何と哀しいことであろう。
が、もとになっています。
7月2日の朝日新聞トップ見出しは
9条崩す解釈改憲。
集団的自衛権 閣議決定
海外で武力行使容認
でした。