【我が田に水を引く】と訓読みされまして、自分の田圃にだけ水を引き入れる意味です。
ここから、自分に都合がいいように言ったり行動したりすることを表わす四字熟語となりました。
当然のことながら、稲の生育には水が欠かせません。
日照りの時は、自分の田圃に少しでも、多くの水を引き入れようと、形振(なりふ)り構わずの果てしない争いが起こります。
『水喧嘩(みずゲンカ)』、『水論(スイロン)』、『水争(みずあらそ)い』、『水敵(みずがたき)』は
夏の季語です。
田の水を叩(たた)いて怒る水喧嘩 ・・・・・・・石井 いさお
この水喧嘩、水争いから「水掛け論」という語が生まれました。
【我】は、「のこぎり」の形を表わす字でした。一人称の代名詞「われ」として使われるようになりました。
仮借(カシャ)文字です。
【田】は、区画された田の形から作られた、象形文字です。
【引】は、弓+I から作られた 会意文字です。
【水】は、流れている水の形から作られた象形文字です。
【我田引水】よろしく憲法を勝手に解釈するなどは法治国家に有るまじき所業です。必ず天罰が下ります。
いまの政府に身をもって天罰をうけるだけの肝があるはずもなく、すべて国民が、命がけの尻拭いをさせられるのです。