【信なれば則(すなわ)ち民(たみ)任(ニン)ず】と訓読みされまして、
言うことと行なうことに食い違いがなければ、国民は安心して政府にまかせることができる、ということを表わした四字熟語です。
【信則民任】は、市販の四字熟語辞典にはでていません。『論語』堯曰篇の文章の一部です。
政治に携わる者の身の持ち方として『論語』に記載されています。
寛則得衆、
寛(カン)ならば則ち衆(シュウ)を得(え)、
(第一に)寛大であること。寛大であれば国民の心が得られる。
信則民任焉、
信(シン)ならば則ち民(たみ)任(ニン)じ、
(第二に)信実であること。信実であれば国民は政府を信用して任せる。
敏則有功、
敏(ビン)ならば則ち功(コウ)有り、
(第三に)敏活であること。敏活に事を行なってこそ成功する。
公則説。
公(コウ)ならば則ち説(よろこ)ぶ。
(第四に)公平であること。公平無私であれば国民はよろこび満足する。
安倍さん以下、政(まつりごと)に携わっている面々は、憲法を勝手に解釈する前に、
『論語』を確りと解釈することを薦めます。
それからでも遅くはありません。