非常に悔しいことを言います。思いが後に残って、満足がいかなく、悔しく思うことを表わす四字熟語です。
白川静著『常用字解』による、【残】、【念】、【無】の字源解説は以下のようです。
【残】の正字体は【殘】です。歹+戔 から作られた形声文字です。戔(サン)が音符号で、戈を重ねた
形で、薄く小さいものを重ねた状態を表わします。部首の歹は残骨の形です。
人の死体の胸から上の骨が残っている形です。
ばらばらになって僅かに残されている骨を殘と言います。
【念】は、心+今 から作られた形声文字です。今は蓋の形です。心は心臓の形です。
蓋をして中のものを閉じ込めるように、心中に深くかくす、心中に深く思うことを念といい、
「おもう、おもい、こころ」の意味となりました。
【残念】は、念(おも)いが殘るという意味から、心残りなこと、また悔しいことを表わします。
【無】は、もともと、舞う人の形から作られた象形文字です。「ない。なし」の意味に使われるのは、
仮借(カシャ)という用法です。
【無念】は、① 何も考えない。無念無想。
② くやしいこと。残念。
③ 念(おも)ふこと無(な)からんや。思うことがないだろうか、いや、ある ということで
思うという意味.
結局【残念無念】は、【残念】と【無念】の② くやしいこと、の同義の熟語を二つ並べて、
くやしいさまを強調した四字熟語です
24日サッカーW杯、 日本1―4コロンビア でした。