【牛驥(ギュウキ)皁(ソウ)を同(おな)じうす】、と訓読みされまして、足のおそい牛と一日に千里を走る駿馬(シュンメ)が、同じ飼いば桶(おけ)で養われていること。ここから、賢者と愚者が同じ待遇を受けているたとえです。
前漢の鄒陽(スウヨウ:B.C.206年頃~B.C.129年頃の斉の人。)が讒言により獄に繫がれました。獄中より上書した文章の中に【牛驥同皁】がでてきます。
『史記』魯仲連(ロチュウレン)・鄒陽列伝にある大変に長い上書文です。【牛驥同皁】を含んだ前後の文章の一部です。
今人主、諂諛(テンユ)の辞に沈み、帷裳(イショウ)の制に牽かれて、
いま、君主たる者は、諂いの言辞に身を沈め、左右のものに牽制されて、
不羈の士(放浪の賢士)をして牛驥(牛と馬)と皁(ソウ:飼いば桶)を同じくせしむ。
不羈奔放の逸才を牛馬と同様に待遇しております。
上書の結果、梁の孝王は人をやって鄒陽を獄から出し、上客としたそうです。
昨日、26年度第1回の漢字検定試験が行われました。
1級・四字熟語の問題で、
【牛驥口口】の口口を書きなさい、というのがありました。
【軽妙口口】もでてました。【軽妙洒脱】です。
私は10問中2問間違えました。
【口口晨省】はコンテイが入るのは分かってたのですが、思い出せませんでした。
【口口成風】はチンプンカンプン。【運斥成風:ウンセキセイフウ】で、人間離れしたすばらしい技術のことを言うそうです。
今回は不勉強が祟りまして、四字熟語に限らず、他の問題でも出題者と意見が合わず、おそらく、イヤ確実に不合格です。