力を尽くして仕事などに努め励むことを表します。
【精励】は、力を尽くして努め励むことを表します。
【恪勤】は、職務を忠実に勤めることを表わします。とくに、勤め人などの、真面目に一生懸命働く様子に
用いられることが多いようです。
【精】は、米+靑 から作られた形声文字です。原義は「しらげた穀物」を言いますが、のち精美、精良の
ことを言い、さらに精神をも言うようになりました。
【励(勵)】は、力+厲 から作られた形声文字です。厲は石のことで、力は耒(すき)の象形です。
石の多い荒地を耕す意味で、苦労が多く、奮励を要することを言います。
【精励】は、力を尽くして努め励むことを表します。
【恪】は、正字が 客+心 から作られた形声文字です。よそから来た人を迎えるときの心の意から、
つつしむの意味を表わすようになり、のち省略体の【恪】が用いられるようになりました。
【勤】は、力+菫 から作られた形声文字です。音符号菫に「ひきしめる」の意味があり、心をひきしめて
精を出すことを表します。教育漢字の勤は俗字と言われています。
【恪勤】は、慎み務める。職務を忠実に勤めること。
谷崎潤一郎『痴人の愛』に【精励恪勤】が本来の意味で使われています。
会社の仕事は決して疎おろそかにしたことはなく、依然として【精励恪勤】な模範的社員だった。