【花鳥風月】は、天然自然の美しい風景や、それを重んじて鑑賞する風流な心を意味する四字熟語です。
【花】は、艹+化 から作られた形声文字です。意味は「はな」ですが、もとの字は「華」で、花びらが
美しく咲き乱れている象形の字です。
五世紀のころに形声の字として【花】が作られたようです。
【鳥】は、鳥の全体を描いた象形文字です。
【風】は、鳳(ホウオウ)の形と音符号の凡を組み合わせた形声文字でした。
【風】は龍の姿をした神が起こすものであると考えられるようになりまして、鳳の形の中の
鳥を取って虫(キ:龍や爬虫類の形)を加えて【風】の字が出来ました。
【月】は、「つき」のかたちで象形文字です。
【花鳥風月】は世阿弥の『風姿花伝』・物(もの)学(まなび)の条々(ジョウジョウ)にみられます。
上職の品々、【花鳥風月】のことわざ、いかにもいかにもこまかに似すべし。
修羅もの能について述べているところでは
ただし、源平 などの名のある人のことを、【花鳥風月】に作りよせて、能よければ、
なによりもまたおもしろし。
【花鳥風月】と言う言葉はもともとは漢詩から来ているそうです。
イギリス人宣教師で日本アルプスを初めて踏破した日本近代登山の祖、ウェルター・ウェストンを偲んで、
6月3日を『ウェストン祭』としました。