「テッカマンシャ」とも読みます。非常に人気があることを表す四字熟語です。
「擲果(テキカ)車(くるま)に満つ」と訓読みされます。
中国、西晋(A.D.265~A.D.316)の文人潘岳(ハンガク:A.D.247~A.D.300)は容姿が美しく、類稀(たぐいまれ)なイケメンとしても知られています。『世説新語』によると、潘岳が洛陽の道を歩くと、彼に出会った女性はみな手を取り合って彼を取り囲み、彼が車に乗って出かけると、女性達が果物を投げ入れ、帰る頃には車いっぱいになっていたそうです。
潘岳は陸機(リクキ)と並んで西晋時代を代表する文人です。潘岳の作る文章は修辞を凝らした繊細かつ美しいもので、特に死を悼む哀傷の詩文を得意として、 愛妻の死を嘆く名作「悼亡」詩は以降の詩人に大きな影響を与えたと言われています。
歴史に名を留めるほどの美男で、さらに文才があるとは凄い人ですね。 でも性格に多少難があったようなことも書かれていました。
讒言(ザンゲン)によって、53歳でなくなりましたが、その名は美男の代名詞となったそうです。
「後塵を拝す」の故事に関連した人物でもあります。
昔は果物だったんですね、チョコレートじゃなかったんですね。