仕事や用事で、東に西にあちこち忙しく走り回ることを表す四字熟語です。
【東】は、筒状の袋の両端を縛った形の象形文字ですが、「ひがし」と発音が同じ事から方角を表わす字と
なりました。これを「仮借:カシャ」と言います。方角を表す字は「北」を除いて、みな「仮借」です。
【奔】は、「夭」と「止を三つ」とを組み合わせた会意文字です。「夭」は頭を少し前に傾け、左右の手を
振って走る人の形で、「はしる」の意味になります。止を三つ組み合わせた字は、速く走ることを、
より強調した意味になります。走りまわることを「奔走」といいます。
【西】は、甲骨文字は荒目の籠の形です。「仮借」の用法で、方角の「にし」を表す字として使われるように
なりました。
【走】は、両手を振って走る人の形から作られた象形文字です。土の形が、人の走っている形が変化した
ものです。下半分は「止」で、走ることを強調しています。
【東西】に【奔走】することを、【東奔】と【西走】の二つでお互いに補い合って意味を完成させ、それを
強調した四字熟語です。
【南船北馬】が同義の四字熟語です。因みに
【南】は、打楽器の象形で作られた文字ですが「仮借」の用法で、方角の「みなみ」を表す字として
使われるようになりました。
【北】は、人が二人、背中あわせに立っていることから作られた会意文字です。「にげる。そむく」が
原義です。
敗北などと使われることから、方角の「北:きた」を表わすようになりました。
昭和44年 (1969年)のこの日、大井松田・御殿場間が開通し、
東名高速道路の東京~小牧間、346kmが全通しました。