【毀誉(キヨ)相(あい)半(なか)ばす】と訓読みされまして、
何事についても、そしる者とほめる者がいるということから、人を知ることの難しさをいう四字熟語です。
【毀】は、形声文字で「殳」が意味を表しまして、うつ、たたく、こわすの意味があります。
【誉】は、「譽」が正字体です。與(ヨ:音符号)+言 から作られた形声文字です。
與は、手を寄せ合って物を上げるの意味があります。言葉で人をもちあげる、ほめるの意味を
表します。
北宋の司馬光(シバコウ)がその著書である『資治通鑑:シジツガン』の中で、人を知ることの難しさを言っている文章があります。
親しまれて高い地位にあれば、無能の人でもその職にいることが出来るし
疎んじられ地位も低ければ、才能が有っても忘れさられるものである。
人に詢謀(ジュンボウ)すれば、
(ある人を正しく知ろうとして)第三者にたずねてみても、
則(すなは)ち、毀誉相半ばして
ほめる者と、そしる者が半ばいて
決する能(あた)はず。
決することはできない。
集団的自衛権の賛否が【毀誉相半】していますが、
憲法にしばられている者が、それを勝手に解釈するとは、・・・・・・。