【桴(いかだ)に乗りて海に浮(うか)ばん】と訓読みされます。
いまの世を嘆いて逃避することを表した四字熟語です。
孔子が世に道が行われていないのを嘆いて、いっそ海外へ行こうと言ったことに起因する言葉でもあります。
子曰、道不行、乘桴浮于海。
子日く、道行はれず、桴に乗りて海に浮ばん。
孔子が言いました、道義の行なわれない乱れた中国にいる気はしない。
小さな桴(いかだ)にでも乗って、海外に行ってしまいたいものだ。
從我者其由與。
我に従ふ者は、其れ由かと。
私についてくる者は由(ユウ:子路の名)くらいのものかな。
子路聞之喜。
子路之を聞きて喜ぶ。
子路はそれを聞いて、大喜びしました。
子曰、由也好勇過我。
子日く、由や勇を好むこと我に過ぎたり。
孔子が言いました。子路の勇気のあることは、私以上だ。
無所取材。
材を取る所なしと。
ところでお前、桴の材料はどうするんだい
孔子の生きていた時代は、いまから2500年程前です。
その時も、道義の行なわれない乱れた中国 だったんですね。
自らの古典に学び今からでも遅くないから、まともな国になってほしい。
明治32年(1899年)の5月18日、オランダのハーグで第1回平和会議が開催され、
国際紛争平和的処理条約が結ばれました。
これを記念して『国際親善デー』が生れました。
日本では昭和6年(1931年)から行われています。