旅の苦労を表した四字熟語です。
【風餐】は、風にさらされながら食事をすることです。
【露宿】は、露に濡れながら夜を過ごすことの意味です。
南宋の陸游(リクユウ)の「壮子吟」にある
風飧(フウソン:風餐と同義)露宿はむしろ苦にあらず、
かつは試(ためさ)む平生(ヘイゼイ)の鉄石心(テッセキシン:堅く変わらない心)。
これが【風餐露宿】の出典となっています。
松尾芭蕉が「奥の細道」に旅立った日が1689年3月27日であり、この日が太陽暦で5月16日にあたることから、1988年(昭和63年)に「日本旅のペンクラブ」が、「旅の日」としました。
松尾芭蕉は杜甫を尊敬していたそうです
『奥の細道』で、平泉にさしかかった時
さても、義臣すぐってこの城に籠(こも)り、功名、一時の草村(くさむら)となる。
国破れて山河あり城春にして青々たりと、笠打ち敷きて、時のうつるまで、
なみだを落としはべりぬ。
夏草や兵どもが夢の跡
と読みましたが、これは 杜甫「春望」の冒頭二句、
国破れて山河在り 城春にして草木深し を引用したものです。