【珍】は、形声文字で「めずらしい」の意味です。
【味】は、形声文字で、音符号の未は枝が茂っている木の形で、新芽のところが滋味であることから、
「あじ」の意味となりました。
【珍味】は、めずらしい、おいしい、変わった 食べ物を言います。
『博物志(西晋の民俗風物誌)』に、【珍味】の種類が記載されています。
水産を食する者は、龜・蛤(はまぐり)・螺(にし)・蚌(どぶがい)、以て【珍味】と為す。
その腥臊(セイソウ:なまぐささ)を覺えざるなり。
陸畜を食する者は、狸・兔・鼠・雀、以て【珍味】と為す。
その膻(セン:なまぐささ)を覺えざるなり。
【佳】は、人+圭 から作られた形声文字です。カ・カイの音があり、よいの意味です。
【肴】は、爻(骨の部分)と月(骨つきの肉)を表す象形文字で、コウの音をもって、ごちそうの意味です。
【佳肴】は、うまい酒のさかな。おいしい料理 を言います。
井伏鱒二の『ジョン万次郎漂流記』の
第七章 「ジョン万ら、首尾よく琉球に漕ぎ寄せて生まれ故郷に帰ること」に【珍味佳肴】の四字熟語がでています。
三人は上陸するとただちに城下西田町下会所に留置され、交代で見張りにくる藩士足軽の監視をうけた。
しかし薩摩藩は大藩である。
藩公の内命で警衛の藩士も鄭重(テイチョウ)きわまる態度をみせ、三人の囚人は毎日のように山海の
【珍味佳肴】を饗応され、美酒のもてなしを受けた。
明治2年(1869年)の5月9日、横浜の馬車道通りで町田房蔵が「あいすくりん」の名称で日本で初めてアイスクリームを販売したことに因んで、『アイスクリームの日』として制定されました。
夏の暑い日に、アイスクリームは美味しいのですが、消費拡大のPRのため、日本アイスクリーム協会が明治39年 (1906年)のこの日に制定したそうです。