【薬石、功無し】と訓読みされまして、あらゆる薬や治療を施しても、効き目がないことをいいます。
結局、手を尽くしたかいなく、亡くなってしまうときに使われます。
【薬石】は、薬剤や、石で作った漢方の針で石鍼(いしばり)のことを言います。
【無効】は、効き目がないことを表します。
唐の16代宣宗(センソウ:847年~859年)が自分の病の重いことを告げて皇太子(懿宗:イソウ)に即位を命じた冊文(天子から臣下に授ける命令書)の中に【薬石無効】の言葉が使われました。
朕(チン)菲薄(ヒハク)を以て、宗祧(ソウチョウ)を奉ずるを獲(と)ること十有四年、
国を治めること十数年
未だ至理(シリ)に臻(いた)らず。
未だ、治めることの真理に至ってない
惟(おも)ふに天、譴(ケン)を示し、疚(キュウ)を躬に降し
考えて見るに、天が私に長患いを与えて、咎めとしたのであろう
薬石効なく、弥留(ビリュウ)斯(ここ)に迫れり。
薬石効なく、とうとう重病から抜け出せられなくなった。
赤十字の創始者、スイスのアンリ・デュナンの誕生日に由来して、
5月8日を『世界赤十字デー』というようです。
1864年にジュネーブ条約が結ばれて国際赤十字が誕生しました。
日本も1886年(明治19年)に加盟しました。