まゆ毛を焼くほどに火が近づく状態、、危険がさし迫った状態を表す四字熟語です。
『五灯会元(ゴトウエゲン)』の中で、ある僧が、蔣山(ショウザン)の佛慧(ブツエ)に
問う如何なるか是れ急切の一句と。
急切とはどのような状態か
と問いました。
佛慧が答えました
火(ひ)眉毛(ビモウ)を焼く。
火が眉毛を焼くときだ
と答えた故事に基づいた言葉です。
【焦眉之急】のほかに【火焼眉毛:ひビモウをやく】、【燃眉之急:ネンビのキュウ】があります。
『五灯会元』は、中国南宋代に成立した禅宗の歴史書です。
『景徳伝灯録:ケイトクデントウロク』
『天聖広灯録:テンショウコウトウロク』
『建中靖国続灯録:ケンチュウセイトクゾクトウロク』
『宗門聨灯会要:シュウモンレントウエヨウ』
『嘉泰普灯録:カタイフトウロク』
という5種の、禅宗の歴史書をまとめて言ったものです。