ひどく苦しんで転げまわること。何回も何回も転んでは起き、起きては転ぶことを表しています。
【七】、【八】は数が多いことで、何回も何回もという意味です
【転】は、【責任転嫁】の【転】で説明しましたが、【轉】が正字です。「ころがる」と言う意味があります。
常用漢字の【転】は、【轉】の省略体です。
【倒】は、人+到 から作られた形声文字です。音符号の「到」は、矢を放って到達したところへ人が
到ることを表します。
【倒】は、その到達点から人が引き返すことを言いまして、「さかさまにする、さかさま」の意味と
なりまして、「さかさまにする」の意味から、「たおす、たおれる」の意味となります。
朱熹の『朱子語類:シュシゴルイ』に
ただ商(殷)の季(すえ)に當(あた)り、七転八倒して上下崩頽(ホウタイ:くずれる)。
『太平記』には
俄(にわか)ニ猛火(ミョウカ)燃(もえ)来テ、座中ノ客 七転八倒スル程ニ
と【七転八倒】の記載があります。