書物の数がきわめて多いことを表す四字熟語です。
【載】は、十+戈+車 から作られた形声文字です。飾りを付けた戈で、兵車などを祓う儀礼を
表した文字です。
軍行を発するときに行なったことから「はじめ、おこなう、のせる」の意味があります。
【籍】は、竹+耤 から作られた形声文字です。耤(セキ)が音を表しまして、
「ふみ、かきつけ、しるす」の意味です。
【載籍】は、書籍を表します。
【浩】は、氵+告 から作られた形声文字です。告が音を表しまして、水の豊かなさまを表していまして、
そこから「ゆたか、ひろい、おおい、おおきい」の意味となりました。
【瀚】は、氵+翰 から作られた形声文字です。翰が音を表しまして、「ひろい」の意味があります。
【浩瀚】は、書物などの量の多いことを表わします
【載籍浩瀚】は、『文心雕龍:ブンシンチョウリュウ』という文学理論書のなかに記載されています。
夫經典沈深
それ経典は沈深にして
経典の内容は詳細を極め
載籍浩瀚、
載籍は浩瀚、
その書物の量は厖大(ボウダイ)であり
實群言之奧區、
實(まこと)に群言の奧區(オウク)にして、
多くの人の言葉の奥深い宝庫であり
而才思之神皋也。
才思の神皋(シンコウ)なり。
思考発想の源である。
図書館開設記念日
明治5年(1872年)4月2日、我が国初の官立公共図書館である書籍館(しょじゃくかん)が
東京・湯島に開設されました。