【博(ひろ)く学(まな)びて篤(あつ)く志す】と訓読みされまして、学問をする時の心構えを言った四字熟語です。
『論語』子張篇に記載されています。
子夏日、
子夏曰く、
子夏が言いました。
博學而篤志、
博く学びて篤く志し、
(仁に志す者は)広く学ばなければならない。そして志すところを深くし、
切問而近思。
切(セツ)に問いて近く思う。
身近な実際問題に引き寄せて思案工夫する。
仁在其中矣。
仁、其の中に在り。
(このように、博学・篤志・切問・近思 を心掛けると、それがそのまま直ちに仁とは言えないが)
その中に仁を体得する要素が備わっている。
子夏(B.C.507?~B.C.420?)は孔門十哲の一人です。
先進篇で『過ぎたるは猶及ばざるがごとし』の及ばざるの人にあげられたのが子夏です。
消極的と言う意味です。
切に問いて近く思う、の部分は【切問近思】の四字熟語になっています。
『今日の四字熟語 No.375 切問近思』も一読願います。
朱子の名著『近思録』は【切問近思】に基づいた書名です。