偉大な功績を譬えて言った言葉です。
丘や山のように大きな功績と言う意味です。
またそういう丘や山は小さな石や岩の積み重ねからできているように、大きな功績は、無数の小さな功績が積み重なって大きな功績になったのであると言ってます
曹操が呉の孫権を攻めたとき、陳琳に『呉の将校(ショウコウ)部曲(ブキョク)に檄(ゲキ)するの文』を書かせました。
内容は、曹操の人徳の偉大さ、武勇の優秀さを書き、呉の将校に降伏を勧めるためのものです。
そこに張遼・侯成(のような名将)でさえ呂布を捨てて降伏した例を取り上げています。
この檄文の中に【丘山之功】が記載されています。
故に乃(すなは)ち丘山の功を建て、
したがって、丘山のような功績を建て
不訾(フシ)の祿を享(う)く、
はかりしれないほどの祿を与えられ
朝(あした)に仇虜(キュウリョ)と為り、
朝には仇敵であったものが
夕べに上將と為る。
夕べには将軍になっている
所謂難に臨んで變を知り
いわゆる困難に直面して、その変化を知り
禍を轉じて福と爲す者なり。
禍を転じて福となすものである。