郡山市のあさかホスピタル50周年を記念した講演会「ポジティブに生きるためのサイエンス」は11月27日、同市のホテルハマツで開かれる。
　第1回日本ポジティブサイコロジー医学会学術集会を兼ね、「福島の未来に、今、必要なこと」のサブタイトルで開催。
　基調講演、招待講演、シンポジウムなどがある。
 
　＜第１部＞
　▽基調講演１（午後2時10分～同30分）坪田一男さん（慶応大教授、SFC研究所ヘルスサイエンス・ラボ代表）が「Happy People Live Longer ！～ごきげんな人は１０年長生きする～」と題して講演。坪田さんは、慶応大医学部卒、ハーバード大留学、クリニカルフェロー修了。“ドライアイ”に着目し研究、診察に取り組む。
　▽基調講演２（午後2時30分～同５０分）大野裕さん（国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センターセンター長）が「こころを元気にするヒント：こころのスキルアップトレーニング」と題して講演する。大野さんは慶応大医学部卒、コーネル大、ペンシルベニア大に留学。認知療法、認知行動療法を日本に紹介。現在、国家プロジェクトに取り組み、被災地支援や自殺対策活動にも参加。著書『こころが晴れるノート』は１５万部を超えるロングセラー。
　▽招待講演１（午後3時～同40分）Richard Ryanさん（ロチェスター大学教授、臨床・社会科学心理学者）が「Finding Well-Being in Difficult Research and Clinical Perspectives from Self-Determination Theory」（「困難に直面した時に幸福をみつける～自己決定理論の研究と臨床の展望～」と題して講演。Richardさんは“自己決定理論”を提唱、多くの研究者に影響を与えている。通訳が付く。
 
　＜第２部＞
　▽シンポジウム（午後4時～同5時）「今、そしてこれからをどう生きるか～メンタルヘルスのエキスパート達からのアドバイス～」をテーマに、三村將さん(慶應大医学部精神・神経科教授)、宮岡等さん（北里大医学部精神科教授）、水野雅文（東邦大医学部精神神経医学講座教授）が意見を交わす。
　▽招待講演２（午後5時～同30分）オリンピックメダリストの有森裕子さんが「よろこびを力に…」と題し、講演。有森さんは福島県のしゃくなげ大使を務める。
　参加無料だが、事前登録が必要。
　申し込みはhttp://jphp.jp/shukaisemi.html か日本ポジティブサイコロジー医学会（ファクス03-5775-2076）へ。