東日本大震災で石垣崩落の被害に遭った白河小峰城の復興と歴史のまちづくりをテーマにした「歴史まちづくり講演会」は4日、白河市立図書館で開かれる。白河市、同市教委の主催。

　講師は東北芸術工科大准教授の北野博司さん、東北工業大教授の高橋恒夫さん。北野さんは「小峰城石垣の歴史的価値と復興」、高橋さんは「歴史的建造物の保全と歴史まちづくり」と題してそれぞれ講演。午後1時30分から同4時まで。入場無料。

　問い合わせと申し込みは、白河市建設部都市計画課歴史まちづくり室（電話0248・22・1111）か同市教委事務局文化財課（電話0248・27・2310）へ。

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　白河小峰城は日本100名城の一つで、国指定史跡。南北朝時代の1340年に築城。その後、1632年に築造された天守構造の三重櫓（やぐら）などが戊辰の役で焼失。1991年、市民らによって三重櫓や太鼓櫓、門が木造復元された。今年３月の大震災で城の入り口正面の石垣が幅約10㍍にわたって崩れ落ちるなど、石垣計10カ所が崩壊した。

　文化庁の指導で今後、修復作業に着手するが、完成までには5年～7年はかかるという。今回の歴史まちづくり講演会は、こうした議論も踏まえての開催。