いわき市出身の詩人草野心平（１９０３～８８）と動物とのかかわりを紹介する「草野心平の愛した動物たち」展は、６月１７日（日）まで同市立草野心平記念文学館で開かれている。
　心平の作品には、蛙（かえる）をはじめ、さまざまな動物たちが登場するが、実生活でも犬や猫、梟（ふくろう）、鳶（とび）、鯉、山羊（やぎ）などの動物たちを愛し、身近に接していた。「魚にしろ、犬にしろ、その他の動物にしろ、われわれ人間が垣間見ることのできない、次元のずれた、ぼう大な世界に住んでいる」と感じていた心平だが、同展では詩、書、画などを通し、心平が動物たちに抱いていた独特の共生感と、その作品世界を紹介している。
　同記念文学館は、「私が愛する動物たち」の写真を募集している。規定は写真プリント（キャビネ判）。裏面に氏名、動物の種類と名前を明記する。会期中、アトリウムロビーに展示。応募は５月末日まで。
 
　会期中の催し次の通り。
　山口流・篠笛コンサート＜５月６日（日）午後２時～＞▽心平誕生日の市民朗読会＜５月１１日（金）午後２時～＞▽文学散歩「小川町の自然探訪」＜６月１０日（日）午前１０時～＞▽文学館スポット展示「吉野せい」＜～５月２７日（日）＞「三野混沌と猪狩満直」＜６月２日（土）～７月２９日（日）＞▽朗読の集い＜５月１２日（土）、６月２日（土）午前１０時～＞▽「絵本と動物の日・５月１３日（日）」春のおはなし会＜午前１１時～＞移動水族館＜午前１０時～＞ヤギとのふれあい体験＜正午～＞▽ギャラリートーク＜５月２７日（日）午前１１時～＞
 
　▽開館時間＝午前９時～午後５時
▽休館日＝月曜日（５月６日までの連休は開館）
▽観覧料＝一般４２０円（３３０円）、高校・高専・大学生３１０円（２５０円）、小・中学生１５０円（１２０円）※（　）内は２０人以上の団体割引料金、いわき市在住の６５歳以上か障がい者手帳、療養手帳、精神障がい者保健福祉手帳の持参者は無料
 
問い合わせは、いわき市立草野心平記念文学館（電話0246-83-0005）へ。
ＵＲＬ：http://www.k-shimpei.jp/