森から海までトータルな水環境管理を確立し、望ましい漁場環境を形成しようという、第２回内湾の機能回復シンポジウム「漁業生産を維持するための水環境」が１１月３０日午後１時から東京・駒沢のＧＥカレッジホールで開かれる。漁業用水問題研究会（水産総合研究センター・全国内水面漁協連合会・地球環境カレッジ）の主催。

　沿岸漁業が安全・安心な水産物を安定的に維持するためには、漁場環境の確保が必要であり、そのためには陸域からの水や栄養塩、土砂などの供給が不可欠。このような観点から同シンポジウムでは、森、川、海のそれぞれの関係立場で議論を深めようという狙い。

　シンポジウムは計３回開き、２回目となる今回は内湾・沿岸、河川における漁業生産・物質循環の観点から「どのような時期にどのような質・量の水が必要か」をテーマに、漁場における現状、課題などの各種事例を紹介する。

　京都大名誉教授で国際高等研究所フェローの田中克さんが「漁業生産と水環境を森里海連環より考える」と題して基調講演し、このあと４人の専門家が各事例を報告。パネルディスカッションもある。

　定員１５０人。参加費１０００円。懇親会は会費２０００円。１８日までに地球環境カレッジにホームページ（http://www.gecollege.or.jp/）から申し込む。